喘息は、従来のイメージだと呼吸器が未熟な子供がかかりやすいイメージがありますが、大人でもいきない前触れもなく発症することがあります。
喘息ってどんな症状
喘息の正式な名称は、気管支喘息(きかんしぜんそく)です。
空気の通り道である気道に炎症が起き、
- 咳が止まらなくなる
- 息苦しく感じる
- 呼吸時にヒューヒューという音がする
といった症状がおこります。
2014年の厚生労働省の調べによると、喘息にかかった人は年間で約117万7千人にものぼり、喘息による死亡者数は、年間1,550人となっています。
死亡者数はその後年々少なくなっているしているものの、命に関わる可能性もある病気なのです。
気道に炎症が起きると、非常に敏感な状態になるため、健常な状態では大きな影響を受けなかったほんの小さなホコリ、ダニなどのアレルゲンなどでも発作を起こしてしまいます。
そして、秋~冬はさらに空気の冷たさ、乾燥、それに伴って増殖したウイルス、細菌といった要素がより気道を刺激するため、元々喘息にかかっていた人の症状が
悪化傾向になることに加えて、これまでかかっていなかった人にも喘息の症状が出る可能性が高まるのです。
日常生活に支障をきたす場合もある喘息。
喘息を予防
予防だけでなく、喘息の症状がある人にも有効ありですので 細かく見てみてください。
喘息の予防やケアには、発作を引き起こす要素をできるだけ取り除くことが大切です。
- 夏の影響は夏で終わりにする。主要なきっかけの1つがダニやハウスダストです。
- 秋冬の季節にかけては夏の季節にに増殖したダニの死骸が乾燥した空気中にホコリとともに舞い上がりやすくなります。特に寝具やエアコンのフィルターなどは季節の変わり目には必ず掃除をしましょう。
加湿器も掃除しないと危険
空気の乾燥を防ぐためには加湿器が有効ありですが、 汚れを全てなくすくらい掃除をしましょう。
加湿器の蒸気に汚れゴミが混ざると、逆に喘息の症状を引き起こすきっかけとなります。
また、湿気が多いと、ダニが繁殖してしまうため、とにかく湿度を上げるのでなく、45~60%目安に湿度を保ちましょう。
気道に外からの異物、ウイルス、ゴミが入らないようにするにはマスクが有効ありです。
また、口とマスクの間の空間、温度や湿度が保たれるため、外の冷たく乾燥した空気が直接気道に入り込むのも防ぐことができます。
トマトを食べる食生活にしてみる
喘息症状のある人は、トマトに代表される成分「リコピン」の血中濃度が健常者よりも低い傾向があるので、リコピンを摂取することで症状が緩和した、という研究結果があります。
生野菜のサラダなどはもちろん、トマトジュースなどで生活にトマトを取り入れてみてください。
なお、トマトに含まれるリコピンは加熱することで、より吸収されやすくなりますので スープなどもおすすめです。