髪の毛を乾かすのに無くてはならないのがドライヤーです。髪の毛を乾かすプロと言えば美容師さんですが、その美容師さんってドライヤーの温風の温度について注目していたりするんです。
『温度が高いと髪の毛が火傷する』・『普通のドライヤーの温風って何度くらいなの?』など素人では知らないことが多いです。
実は今ドライヤーの温度について常識だと思われている情報は間違っている情報が多いです。
今回の記事を書くに当たり、しっかりとリサーチしてみましたが、通常認識している事と事実がここまで違ったので驚きました。
そこで一般的なドライヤーの温風温度と髪の毛が火傷する温度についてまとめてみました。
ドライヤーの温風の温度について知らない人は是非参考にして頂きたいと思います。
一般的なドライヤーの温風の温度と代表的な製品の温度表
まずは市販されている一般的なドライヤーの温風の温度と、代表的な製品の温度表を作成してみました。
一般的なドライヤーの温風の温度は平均120℃
市販されている一般的なドライヤーの温風の温度は、1200Wのドライヤーでは100℃〜120℃の製品が多いです。
最近、販売されている高額なドライヤーでは60℃~80℃程度の低温を売りにしている商品もりますね。
ちなみにドライヤーの温度は、風の吹き出し口から3cm離れた場所での温度で表されます。
実際に髪に当たる風の温度とは違う温度なので注意が必要です。
代表的なドライヤーの温風の温度一覧表
商品名 | 温度 |
---|---|
レプロナイザー | 110℃ |
スカルプドライヤー | 41~60℃ |
Dyson supersonic | 45~78℃ |
ヘアビューザー2 | 120~140℃ |
イオンテクノロジー315 | 不明(120℃程度) |
ナノケアドライヤー | 60~125℃ |
プラズマクラスタースカルプエステ | 115℃ |
復元ドライヤー | 65~80℃ |
モイストイオンドライヤー | 30~110℃ |
イオニティ | 85~105℃ |
NOBBY NB3100 | 110℃ |
テスコムTID2500 | 107℃ |
ダブルファンドライヤー | 120℃ |
ヒートケア60 | 65℃ |
テスコムTID320 | 120℃ |
ドライヤーの温風の温度が高いと髪の毛がダメージを受ける
ドライヤーの温風の温度が高すぎると、髪の毛は当然のようにダメージを受けます。
ドライヤーを当てすぎて、髪の毛から焦げた臭いがしたこと一度や二度ありますよね。
髪の毛がダメージを受ける温度は140℃以上
出典:パナソニック
パナソニックの研究によると、ドライヤーの温風で髪の毛がダメージを受けるのは140℃程度からであるとわかっています。
そのため、1200W程度の一般的なドライヤーで髪の毛を乾かしていれば髪の毛が熱でダメージを受けることはありません。
また、JISの企画でドライヤーの温度は吹き出し口から3cmにて140℃以下であるものと決められています。
そのため、日本で販売されるJIS企画に準拠したドライヤーを使っていれば、ドライヤーの温風が原因で髪が傷むことは無いと言えます。(30㎝ほど離して温風を当てる条件の元ですが)
よく言われている『温度が高いと髪の毛が火傷する』という話は、低温ドライヤーを売るための売り文句なのかもしれません!
ドライヤーの温風を同じ所に当て続けても140℃を超えることは無い
またドライヤーの温風を同じ所に当て続けると、温度が上がり続けてやがて140℃を超えてしまうというイメージがあると思います。
ですが、髪の毛にはセーターのように熱を蓄える力は備わっていないので、どれだけ同じ個所に温風を当て続けてもそのドライヤーが出す温度より高い温度になることはありません。
例えばシャワーのお湯を頭にかけ続けても、熱くて火傷することは無いと思います。それと同じイメージだと考えて貰えればわかりやすいと思います。
ドライヤーの温風の温度で火傷するのは髪の毛より頭皮
日本で販売されている一般的なドライヤーの温風の温度では、髪の毛が火傷しないことはわかりましたが、実は頭皮は火傷の可能性があります。
頭皮はとても薄く、シャワーの熱い温度で火傷することもあります。○℃で火傷するといった定量的な資料はありませんでしたが、ドライヤーの温風の温度で火傷することは容易に想像できます。
髪の毛に当てる時のドライヤーの温風の温度の目安
出典:株式会社花王
株式会社花王の測定によると、ドライヤーを髪から離した場合の温度は図のように下がっていくことがわかっています。
温度が120℃程度の一般的なドライヤーでも10cm離せば100℃・15cm離せば90℃程度まで温度が落ちるようです。
髪の毛が火傷して傷つく温度は140℃ですから、10cmも離せば髪の毛にとっては十分低い温度で髪を乾かすことができますね。
温度は低い方が良い?温度に注目してドライヤーを選ぶ際の注意点
低温ドライヤーが流行していますが、今回調べた結果、ドライヤーの温度は120℃を下回っていれば問題ないことがわかりました。
むしろ、あまり温度の低いドライヤーを選んでしまうと乾くのが遅い分、時間的ロスをすることになります。
髪の毛は140℃までは傷つかないのですから、140℃以下でなるべく高い温度のドライヤーを選んだ方が髪の毛を素早く乾かす事ができます。
もし様々な機能が付いた値段が高いドライヤーの購入を考えているのであれば、温度の低さよりもバイオプログラミングやイオンなどの機能に注目して選ぶと良いでしょう。
おすすめできる7個のドライヤーをランキング形式で相談しています。
ドライヤー選びで悩んでいるようなら是非ランキングの記事を見てみてください!もちろん温度も加味して比較したランキングです。参考になると思いますよ。
ドライヤーと温度に関する3つのFAQ
Q1.ドライヤーの温度調節って必要?
A.基本的には不要です。自動で温風と冷風を切り替えてくれる機能はあると便利なのであっても良いと思います。
Q2.ドライヤーの温度ヒューズって何?
A.ドライヤーの温度制御機能が壊れて温度が上がり続けた場合、火事などの自己が起きる前にヒューズを飛ばしてドライヤーの電源を切る機能のことです。
Q3.ドライヤーの温度が上がらないのは故障?
A.故障です。熱源の抵抗の回路が埃などでショートしている可能性が高いです。ヒューズの取り替えで簡単に治る場合もあるので製造元に問い合わせてみましょう。
まとめ
今回はドライヤーの温風の温度と髪の毛の火傷との関係についてまとめてみました。
140℃以下のドライヤーしか市販されていませんし、140℃以下の温度なら髪の毛は火傷しないんですね。
購入するときには温風の温度には、そこまで気を付けなくてもよさそうです。
ただ頭皮は火傷する恐れがあるので、距離をとって使うように注意しましょう。